報徳教育部(今月のうた・ことば)

[2018.12.3]

今月のうた・ことば

十ニ月の言葉
人生限りあり
人と生まれ出でたるうへは、必ず死する物と覚悟する時は、一日生きれば則ち、一日の儲け、一年活きれば一年の益なり。故に本来わが身もなき物、わが家もなき物と覚悟すれば、あとは百事百般みな儲けなり。

人間誰しも生まれたからには、いつか亡くなるものです。それは何十年後かもしれませんし、もしかしたら明日かもしれません。もし仮に明日亡くなるとしたら、その時あなたはどんなことを思うでしょうか。「やるべきことはすべてやったので、今死んでも悔いはない。」と思える人ははたして何人いるでしょうか。ほとんどの人は「もっとこれをしていたらよかったのに。」とか「もっと好きなことを思い切りしておけばよかったのに。」と後悔する人が多いのではないでしょうか。その後悔をできるだけ少なくするには、今自分にできることをしっかりやることです。生きている限り、やる気さえあれば何でもできるはずです。生きているということは、言い換えればやりたいことができるチャンスを与えられているということです。今この瞬間あなたはやるべきことにしっかり取り組みましたか?勉強においてもクラブ活動においても全力で取り組みましたか?もし仮に明日亡くなるようなことがあってもやるべきことは全力でやったので後悔はないと胸を張って言えますか。
「人間はいつ亡くなるかわからない。」という気持ちをいつも心の片隅に持っていて下さい。そうすれば生きていることへの感謝の気持ちが自然と生まれ、もっともっと緊張感をもって真剣に目の前のことに取り組めるはずです。与えられた時間を無駄にせず、しっかり頑張っていきましょう。

←戻る

ページトップ