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[2021.4.1]

今月のうた・ことば

四月のことば
遠きを謀(はか)る者は富み、
  近きを謀る者は貧す

 この言葉は二宮尊徳翁が述べた言葉で、「遠い先のことを考える者は富み、近くのことばかり考える者は貧乏になる」という意味です。これに続いて尊徳翁は、「遠い先のことを考える者は、百年後のために松や杉の苗を植える。まして、春植えて秋実るものなど当たり前だ。だから富裕でいられる。ところが、目先のことばかり考える者は、春植えて秋実るものさえ、まわりくどいといって植えずに、ただ目の前の利益に迷って、種をまかずに実をとり、苗を植えずに作物を刈るようなことばかりに目をつける。だから、貧しくなるのだ。植えずに刈るようなものは、目の前に利益があるように見えるが、一度とったものは二度と刈れない。ところが、種をまいてとり、植えて刈るものは、年々歳々尽きることがない。」と述べています。
 四月になり、新年度が始まりました。一年生は、報徳学園という新たな場で学校生活をスタートさせます。新しい環境において、「期待半分、不安半分」といった心境でしょう。二年生は、学校生活にも慣れ、少しずつこれからの自分について考える時期ではないでしょうか。三年生は、学校生活の集大成として、学習面では次のステージに向けての準備を進め、クラブ活動においては、下級生をまとめながら最後の大会に向けて活動していると思います。このように、忙しい日々が始まりましたが、新年度が始まるにあたって、一度立ち止まり自分の未来について考えてみてはどうでしょうか。もちろん、考えるだけで終わってしまっては意味がありません。しかし、自分が描く将来像がしっかりしていれば、それを実現するためには何をしなければならないのかを自ずと考えるようになり、行動に移すことでしょう。「未来の自分」について思いをはせ、それを実現するためには「今の自分」が何をすべきなのか、自分自身と向き合う時間も大切ではないでしょうか。

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