校長より

中学高校 [2021.9.24]

週明け27日(月)から前期末考査スタート

前期末考査が直前に迫る蟻田記念館(放課後自主学習スペース)には、たくさんの生徒が集っています。黙々と一人で取り組む生徒、友人と教え愛(合い)しながら机に向かう生徒など様々です。

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大谷記念講堂や各教室には、クラブごとで集まって、各顧問の先生方の前で学習している姿もあります。

何事も然りですが、直前の取り組みだけでは思うような成果は得られないものです。

某ネットニュースに「新型コロナウイルスのmRNAワクチン 知られざる30年の開発史」とありました。mRNAワクチンはウイルスの情報を記載したRNAを体内に入れてたんぱく質を作らせ、免疫細胞を訓練してウイルスに対する免疫をつける役目を果たすそうです。この研究開発は1990年にスタートしていたおかげで、現在に至ったそうです。当初、注射したRNAはすぐに分解してしまい、不安定な物質で医薬品としては使えないと思われていました。2005年に状況を一変させたのが現在、ドイツのマインツに本社を置くバイオテクノロジー企業ビオンテック社の上級副社長を務める研究者カタリン・カリコ氏他の研究者たちでした。当時、カリコ氏はアメリカのペンシルバニア大学で、ドリュー・ワイスマン氏らとともに、体内免疫とRNAの働きについて研究していました。その成果が今日のワクチン開発につながっているのです。カリコ氏らの論文発表の半年前に、東大の石井教授と阪大の審良特任教授もRNAの構造変化と免疫効果について報告していたそうです。いわばワクチン研究ではカリコ氏らとライバル関係だったそうです。

2005年が「mRNAワクチン開発の契機」で、2010年代には幅広い病気に、このワクチンの臨床試験が行われていたそうです。過去30年の研究開発のおかげで、私たちは少しずつ未来に明るい展望を持てているのですネ。

 

報徳学園の生徒諸君、未来に明るい展望をもたらせる存在になってください。

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