校長より

中学高校 [2021.10.11]

令和3年度後期始業式 校長あいさつ

皆さん おはようございます。校長の元田です。休み中も元気なあいさつをありがとうございました。

また、休み中、偶然見かけたのですが、自彊会館を自主的に清掃する生徒の姿もありました。うれしかったです。清掃と言えば、日頃から、皆さんが利用する場所や学園周辺を掃除している諸君がいることも学園の誇りだと思っています。スポーツや学習における自らの夢や目標の実現にむけて努力を厭わないことともに、学園全体の為に行動できる姿があるのも報徳学園ならではだと私や先生方に自慢させてください。

さて、皆さん覚えていますか?一週間ほど前の前期終業式では、アメリカで人生を切り開いている皆さんの先輩のこと、韓国ヒップホップグループリーダーのことをお話しました。皆さんには感じたことを胸に今年度後期をスタート切ってもらいたいとお話しましたが、今日新鮮な気持ちで登校できましたか?もし、何かしたためた文章があれば、見せてください。英語のスピーチを作り練習していたなら、聞かせてください。

私は皆さんに、先日の話を通して、「社会で生きていく」とはどういうことかを考えてもらいたかったのです。素読や報徳教育の時間は、正にそんな学習ですよね。一度、社会に出たら、楽しいことも含め様々なことを実感すると思いますが、この報徳学園で日々学習し生活していく中で、様々な困難や壁に打ち勝つ力が皆さんの心と体に宿って来ると信じています。それは学習や部活動で共に励む先輩や後輩、そして同級生、そして皆さんを支え導いてくださる先生方を始め、たくさんの学園関係者の皆さん、時には地域の皆さんにも支えられていることも大きな要因です。夏休み前にも同様の話をさせていただきましたが、振り返った時に「ありがとうございます」という「感謝」の二文字が心によみがえってくることが、後期も皆さんにはきっとたくさんあるはずです。ご家族のサポートも含め、たくさんの「感謝」を胸に、この学園で仲間と共に切磋琢磨すれば、大学進学に向けて、目指す全国大会出場に向けて、それぞれの夢や目標に向かって、おのずと「道」は開かれはずです。

 

 その「道」を歩んでいる報徳学園の皆さんが、私は「愛される人」「尊敬される人」であってほしいといつも願っています。その意味で最後に、2つお話しさせてください。

一つは連日メディアで取り上げられ、その素晴らしい今シーズンの結果とともに、さりげなくごみを拾うシーンなど、その人柄を称賛する報道がされている大リーグ大谷翔平選手についてです。彼のように注目を浴びる人がする行いだから、とても素晴らしいことのように評価される行い、このあいさつの冒頭にお話しさせていただいた自彊会館を自主的に掃除する報徳学園生や、日頃定期的に清掃してくれている諸君のように、そんな生徒はこの学園にたくさんいます。人に見られているかどうかを気にせず、その人自身の中にあるもの、報徳でいうところのその人の「徳」でもってなされる「行い」で、愛され尊敬される人に成長してもらいたいのです。

 もう一つ、聞いてください。私は自動車通勤していますが、もっとも気になるのが法令を守らない自転車、スマホを扱いながらの片手運転・前方を見ていない運転、右側通行などです。しかし、法令を守ってさえいればいいのではなく、すれ違う人やその道路付近の方々にとって温かい運転かも、気になるところです。毎日通学で使う道のりで、報徳学園生という自覚をもって、マスクで半分隠した顔で、その目で、すれ違う方々や通学路にお住いの方々と会釈を交わしたり、私が皆さんから元気をもらっているような爽やかで明るいあいさつの声を発しながら通学してくれることも、「愛される報徳学園生」「尊敬される報徳学園生」に近づくことができる「徳」ある「行い」だと思います。

 後期も、元気で爽やかなあいさつと、たくさんの「感謝」を胸に、皆さんの中にある「徳」を育てられるようにともに頑張っていきましょう。以上で、後期始業式のあいさつを終わります。

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