校長より

中学高校 [2022.9.1]

防災の日(9月1日)

現在、マスコミでは台風11号による日本への影響を報じ、災害に備えるよう呼びかける番組が続いています。もし、この台風が来ていなければ、きっと日本各地市区町村で実施されている「防災の日」に関する特集番組が報じられていたのではないでしょうか。今は、この台風による被害が最小限に収まり、人命が失われることがありませんようにと祈るばかりです。

「防災の日」の由来となった関東大震災について
1923年9月1日お昼前に発生した関東大震災では、地震による建物倒壊の圧死などで亡くなった人々よりも地震後の火災で亡くなった方々の方が多かったのです。10万人以上の人々が命を失われました。その8割以上が火災によるものだったそうです。さらに、人々を大きく傷つけることになったのが地震後の流布雑言による無辜の人々への暴力殺人行為でした。
<その後の東京>
関東大震災で最も被害が大きかった東京は、復旧復興から20年ほどの年月を経て、再び先の大戦で焦土と化します。東京大空襲です。11万人以上の人々が亡くなっています。東京の街並みに木造建築が多く、焼夷弾が効果的であると戦況分析された結果だそうです。

防災の日に祈るとすれば、未来ある若者たちには、どのような災害にも直面せずに人生を謳歌してもらいたい。

防災の日に願うとすれば、未来を築く若者たちに、どうすれば自然災害を最小限にできるのか、どうすれば戦争など国家間の紛争による災難を回避できるのかを考え、導き出せるような社会をけん引する人に成長してもらいたい。
報徳学園生がそんな若者たちの代表になってくれることを心から期待しています。

国の地震調査研究推進本部地震調査委員会によると

南関東で マグニチュード7クラスの地震
今後30年以内に発生する確率 70%

南海トラフ巨大地震 マグニチュード8~9クラスの地震
今後40年以内に発生する確率 90%

地震は今この瞬間に起こるかもしれないのです。

6月に実施した避難訓練の様子から
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