年別アーカイブ: 2021年

今月のうた・ことば

三月のことば

花さけば老(おい)も若きもへだてなく
 詠(なが)めにさそふ春の山かな

 この歌は、一見すると「花が咲けば老若男女がながめようとして集まる」という平凡な意味に捉えられる。しかし、尊徳翁の考えはそう単純ではない。一年間の生活のなかで勤むべきことをつとめて怠らなかったために徳が積み重なり、その結果、花となって結実した。誰もが賞美する徳行がなければ、春が来ても花は咲かず、秋になっても紅葉にはならない。尊徳翁はこの意味を強調して、「徳は孤ならず、必ず隣あり」という論語の一節を持ってきて歌の題としている。このことから、題の意味もあわせて考えることが必要であろう。「徳」、言い換えれば「よさ・とりえ」というのは全ての人やものが有しており、それは千差万別である。それぞれが持つ徳を伸ばしていき、ついには世のため人のためにそれを還元していく。その行いは、ただひとりのみに限定されるのではなく、家族や隣人などに影響を及ぼし、広がっていくものである。つまり、この歌は、「梅・桃・桜などの花を咲かせる木々のみならず、春の七草など様々な草木が一体となり春の山のながめを構成している。そのながめは、個々のもつ美しさだけでなく、それらが渾然一体となりその風景をつくりだしている。それは、各々の徳が相互に影響しあって生み出された結果である。だからこそ、老若男女問わず人々はその美しさを観賞し、感動するのだ。」ということになる。
 三月は、学校生活において一年間の総決算となる時期である。この一年間を振り返ってみて、「自分の生活はどうだったのか」ということだけではなく、「自分が友人や先生など周りの人の行いを見て成長した部分は何だったのか」、「自分の行いは周りにどのような影響を与えていたのか」ということもあわせて考えてみよう。そうやって各々が自己を見つめなおすことによって、クラスやチームといった自分たちが所属する集団がさらに向上するのではないだろうか。

第111回高等学校卒業式を実施

令和3年2月20日(土)本校体育館において、2月というのに暖かく柔らかい日差しに恵まれた佳き日に、第111回高等学校卒業式が執り行われました。384名の卒業生は晴れやかな面持ちで式に臨みました。3年間・6年間の思い出は語りつくすことができず、名残惜しい様子でもありました。今年度は新型コロナウイルスの影響でほとんどの学校行事を行うことはできませんでしたが、仲間と共に過ごす日常の大切さにより強く気付くことができたのではないでしょうか。式は、新型コロナウイルス対策のため時間を短縮して行われました。送辞、答辞では在校生、卒業生からそれぞれの熱い思いが伝えられ、胸の熱くなる一幕もあり、厳粛な中にも心温まる卒業式となりました。この報徳での3年間・6年間の思い出を胸に刻み、次のステージで大いに活躍してくれることを願っています。

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 第111回高等学校卒業式

 本日、第111回高等学校卒業式を本校体育館にて挙行いたしました。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大予防対策として、 「3密を避ける」「時間の短縮」を行なったうえでの実施となりました。
式典後、学園祭の高Ⅲ生向けメッセージ動画を上映しました。
報徳学園で過ごした充実した時間の積み重ねを、自信に変え、これからも胸を張って生きていってください。感謝の気持ちを忘れずに自分らしさを存分に発揮して、これからの道を歩んでいって欲しいと思います。
改めまして卒業生の皆様、ならびに保護者の皆様、ご卒業、誠におめでとうございます。

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高校マラソン大会表彰

本日、高校マラソン大会の表彰を校長室にて執り行いました。コロナ禍のため、学校行事が減った中で、生徒の頑張る姿を見る機会ができたことをうれしく思います。校長室での表彰となり晴れがましい表情の生徒諸君でした。

個人表彰 1位 谷末智哉(Ⅱ-3) 2位 大谷勇斗(Ⅰ-5) 3位 津野賢信(Ⅱ-7)
 
クラス総合1位 Ⅱ-2(池田学級) 2位 Ⅱ-6(荻野学級) 3位 Ⅱ-3(細田学級)

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兵庫県高校生ディベートオンライン交流会

上記大会にⅡ進コース高校1年生が参加しました。
今年度は緊急事態宣言下での大会の開催になり、ZOOMを使いオンラインによる大会運営となりました。
テーマは「2030年までに日本における化石燃料車の販売禁止の是非」です。
結果は3戦全敗となりましたが、この大会に向けて夏休み以降テーマについて調べ学習を行ったり、また年明けからは他校との練習試合を通じて、ディベートのスキルを伸ばしてきました。
大会の最後にはこの大会ができたことを感謝しないといけないこと、本当に多くの人の助けで成長できたことを感じてくれたと思います。

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日本数学オリンピック地区表彰

本校Ⅱ進コース高校1年生の井上創太君が日本数学オリンピックの地区表彰者に選ばれました。
この賞は日本数学オリンピックの地区割で各地区の応募者の約1割の成績上位者に贈られるものです。
高校2年生まで出場できる大会なので、この1年本選出場に向けてさらなる研究を重ねてくれると思います。

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兵庫柔道グランプリ2021

日時  令和3年2月14日(日)

会場  グリーンアリーナ神戸

結果
【兵庫県柔道選手権】
 片山 凪(Ⅱ-6)2回戦敗退

以上の結果となりました。
今年度は新型コロナウイルスの影響で中学、高校選手権が中止となり、感染予防対応を十分に行った上で、全日本選手権に繋がる一般選手権のみ実施されました。本校からは昨年度の本大会高校選手権で優勝した片山凪(Ⅱ-6)が選出され、高校Ⅱ年生ながら出場することができました。
1回戦は甲南大学の選手と対戦し、試合中盤に大腰で技あり、そのまま抑え込んで合技にて一本勝ちとなりました。2回戦は日本製鉄株式会社の選手と対戦しました。長身の重量級選手に対して果敢に技を仕掛けるも力で止められしまい、戻り際に払腰で投げられて一本負けとなりました。
この経験を生かして今後も更に上を目指して頑張ってもらいたいと思います。
今後は、4月から始まる総体に向けて、チーム一つとなってさらに頑張りたいと思います。ご声援ありがとうございました。

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令和2年度 Ⅰ進コース集会

 令和3年2月9日(火)3限目、大谷記念講堂においてⅠ進コース集会を行いました。
 今年度も既に進路が決まっている6年生(高Ⅲ)から後輩たちに進路や大学入試について、勉強方法、自分が目指している職業など、いろいろな話をしてもらいました。中1~高Ⅱの後輩たちは熱心な姿勢で彼らの話を聞き、勉強は日々の積み重ねでできるもので早い時期から計画的に勉強をすることが大切であることを教わり、学習に取り組む姿勢を再確認することができました。
 今後の大学受験を見据えて、自らの進路選択を幅広いものにするためにも、今からしっかりと計画的に学習に取り組み、学校行事やボランティア活動などにも積極的に参加することで、様々な力を身につけてもらいたいと思います。

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進路講演会実施

 今年度最初の進路講演会を実施しました。第1部は駿台予備学校神戸校校舎長の川道善弘先生にお越しいただき、共通テストの受験状況や保護者としての心構えをお話しいただき、非常に内容の濃い70分でした。第2部は金次郎STUDEOから報告がありました。開設3年目となる金次郎STUDEOと金次郎SEMINARを3年間併用し、早稲田大学に合格したⅠ進コース(Ⅰ進選抜)の前田君より合格体験報告がありました。また、スタッフの原口より、一般選抜でのチャレンジ状況も報告がありました。今後の合格結果はHP上で4月ごろ報告します。第3部は進路指導部より本校生の受験状況をコース別にお話しさせていただきました。特に近年は共通テスト利用の合格が増加していること、「学力の担保」として指定校推薦でも基礎学力調査や英検などの資格が必要になってきていることなどを説明しました。

 当日は中学校1年生~高校Ⅱ年生の200名以上の保護者の皆様にお越しいただきました。マスク着用、消毒、検温、指定席と制約の多い中ではありましたがご協力いただき、ありがとうございました。

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