昨日の雨もすっかり上がり、満開の桜のなか、午後1時より体育館において平成28年度入学式が挙行されました。期待に満ち溢れた新入生415名の入学が許可され、ここ報徳学園にて高校生活の第一歩を踏み出しました。住友校長からは、高校生活は人生の基礎を作る大切な時期なので、感謝の気持ちを持ってしっかり頑張るようにとお式辞がありました。高校3年間、勉強、クラブ活動に全力で取り組み、立派な青年に成長してくれることを期待しています。

四月のことば
報徳敬物
徳にむくゆる心をもって 物は大事に始末よく
4月になり新年度の始まりと共に学園も多数の新入生を迎えました。在学中には様々な機会を通して報徳のおしえを理解し、身につけ、そして実践していただきたいと思います。
報徳学園の校名は、論語にある「以徳報徳」に由来します。「徳を以て徳に報いる」と読みますが、まず「以て」の意味がわかりにくいのではないでしょうか。私は「よって、使って」と置き換えて考えます。周囲の人やものなどから徳を受けたときには、自分のもつ徳を使ってこれに報いるというのが以徳報徳です。
それでは徳とはどういうことなのでしょうか。徳という言葉は、一般的には道徳的で特別立派な人だけにあると見られてきましたが、報徳で言う徳は独創的で、世の中のあらゆるものに、それぞれ固有の徳があると考えます。もの・人に備わっている個性的な「持ちまえ、とりえ、長所・美点、価値、効用、恵み、おかげ」などを「徳」として捉えています。
私たちは天地自然の恵みを受け、両親の手厚いお世話により、そして家族や地域社会、学校など様々なところから影響を受けて生きています。これら全てを「徳を受けている」と考えます。
恩を受ければ感謝の気持ちを持ち、お返しするのが人の道です。私たちは、周囲のあらゆるものから徳を受けてはじめて存在するので、この徳に報いなければなりません。報いるにあたって自分の良さ、特性を使って報いるのが報徳です。
さて、私たちは学園で様々なことを学びますが、その基本は教室であり、机やロッカー、また、グランドなど、学校の施設・設備です。あるいは教科書やノート、筆記具等の学用品があって初めて「学び」は成立します。もちろん先生方のご指導があってのことですが、学校の設備や学用品は全て「もの」であります。一人ひとりの人間や命を大切にするのは誰しもわかっていることですが、今一度「もの」を大切にすることに心を致したいと思います。
もの自体は生命体ではありませんが、元「命」という場合があります。革のベルト、革の鞄、絹糸、全て動物から作られています。木綿や竹製品、木製品、植物からできていますが、植物も命です。教室の床も机も鉛筆も木が使われております。
金属でできたものや陶器できたもの、その他ざまざまな材質のものがありますが、なるほど生命体ではないのですが、有史以前からの長きにわたり、無数の人々の努力と英知の結晶としてものは存在します。時計やカメラなどの精密機械、コンピューターや高速鉄道と言った最先端技術を駆使したもの、校舎や体育館などの建造物、どれをとっても自分一人で作ることは不可能です。見えないところに人々の努力があります。天地自然の恵みがあります。皆さんには、こういったことをも有難いと感じる、感謝の心を持っていただき、それに報いる人間になってほしいと思います。ものを大切にするというのは、「報いる」ことの基本であります。
今月のことばは、本校の創設者、大江市松翁のことばであります。学園創設にあたり、報徳のおしえを身につけた、世に有為な人材の育成を目指された市松翁ですが、そのお気持ちを考えても、まずは学園での「学び」の基本となる全て「もの」を大切にする気持ちを持っていただきたいと思います。
日時 平成28年4月5日
会場 県立西宮高校
結果
予選リーグ
報徳A 2-1 西宮南A
報徳A 1-2 仁川
報徳A 0-3 芦屋A
1勝2敗 予選リーグ敗退
平成28年4月5日(火)、宝塚ベガ・ホールにおいて、報徳学園吹奏楽部第4回定期演奏会を開催させていただきました。当日は平日の昼間ということもあり、何人の方に来ていただけるのかが大変不安でしたが、昨年を大きく上回る約340名の皆様にご来場いただき、大盛況となりました。本当にありがとうございました。
この演奏会を開催するにあたっては企画から演奏に至るまで苦労の連続でしたが、それ故に得た達成感は大きな大きなものとなりました。また、本当に多くの皆様の支えを肌で感じることのできた演奏会でもありました。OB諸氏、保護者の皆様、広告の掲載にご協力いただいた皆様、そしてご来場いただいた多くの皆様、この定期演奏会の開催に携わっていただいたすべての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。この感謝の気持ちを忘れることなく、今後の活動に活かしていきたいと思います。
帰国日。朝6時30分お世話になったCDUの寮を出発。セブの空港から関西空港まで、3時間55分のフライトで到着しました。
2週間の研修期間中、一人も病気や怪我をすることなく過ごせ、英語の勉強に打ち込めました。毎日4時間の個人レッスン、3時間のグループレッスンがあり、フィリピン人の明るくフレンドリーな先生に教えてもらい、生徒達は、楽しく積極的に勉強することができたようです。また、孤児やストリートチルドレンに接する機会があり、日本とは比べ物にならないくらいの格差社会について考えました。また、離島へ行き、自然の美しさに触れたり、暮らしについて学ぶことができ、「幸せとは何か」について考える機会がありました。また、医学大学を訪問し、施設見学をしたり、大学の教授からフィリピンの歴史の講義を受けました。
生徒達は、いろいろなフィリピンに触れることができ、すごく充実した生活を送ることができました。