在校生・保護者へのお知らせ

[2020.12.1]

今月のうた・ことば

十二月のことば
世の中は捨てあじろ木の丈くらべ
          それこれともに長し短し

この歌は御仕法書にも夜話にも、所々に記されてよく人に知られています。それは眼前の物ごと、それぞれ長し短し、大小軽重がありますが、その長短区々たる人物も財産も、すべての品物も、その大小長短そのままでそれぞれ意義のある徳があるのです。だから小さいとて捨ててはならず、愚かなようでも適応した仕事ができるので、教訓にも、反省にも思いあわされたのです。「世の中は現在用に立っていないあじろ木のように、すべて長い短いがあるが、網代を組む時にはそれで用をなすから、どのあじろ木にもそれだけの徳がある」との意味です。
さてみなさん、これをクラスに置き換えるとどうでしょうか。クラスの中にはいろいろな人がいます。勉強が得意な人・勉強がちょっと苦手な人。運動が得意な人・ちょっと運動は苦手だなぁという人。陽気な性格の人・ちょっとクールな人。おしゃべりが大好きな人・しゃべるのはちょっと苦手な人。人との付き合いが大好きな人・人との付き合いが苦手な人。前者がよくて、後者がよくない?ちがいます。みんなそこに居ていいのです。色々得意分野、不得意分野を持った人たちが集まっているからおもしろいのです。お互い苦手な物を持っていていいのです。それを得意な人がそっと手を差し伸べて助けてあげればいいじゃありませんか?そのためには、お互いの「存在」を認めることが必要です。人は誰でも長所・短所があります。どうしても短所の方が目につきますが、意識して長所を見るようにしましょう。そうすることで相手の「存在」を認めることができます。お互いの「存在」を認め合えるようなクラスができれば、そのクラスは思わぬ力を発揮します。一人ではできなかったようなことが、クラスの力のおかげで出来るようになったのを、いっぱい見てきました。このことは進路決定にも当てはまります。さぁ、みなさんのクラスはどうでしょうか?これを機に自分のクラスを見つめてみてはどうでしょうか?そうそう、言い忘れましたがクラスは君たち自身で作るものですよ。それを忘れないでくださいね。

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