6月23日は太平洋戦争末期、旧日本軍による組織的戦闘が終了した沖縄県の「慰霊の日」です。その日までに、住民の約4人に1人が犠牲となった沖縄県。昨日、糸満市にある平和記念公園内の石碑「平和の礎(いしじ)」に、新たに41人の戦没者名が刻まれました。(戦後 累計24万1632人に)
報徳学園中学3年生諸君
君たちの修学旅行先は、その沖縄県です。だからというわけではありませんが、今日のようにその日に名前がつけられているような日の前後には、新聞やテレビ報道を通じて、耳や目に飛び込んできたことに興味関心を抱き、自分事として考える習慣を身につけておくことも、一人の社会人として大切なことです。皆さんと同じ年頃の沖縄の人たちは、緊急事態宣言により、6月7日から先日20日までは臨時休校となっていました。
学園の生徒諸君
今日「慰霊の日」、平和記念公園で、皆さんと同じ年頃の代表による平和宣言(宮古島市立西辺中学校2年生上原さんの書いた「平和の詩」でしたね)を聞いて、感じたことや考えたことを家族と話題にしてみませんか?学級や部活動で切磋琢磨している仲間と語り合ってみませんか?明日以降、私も待っています。私にも聞かせてください。あなたの思いを。
Let’s learn more about Okinawa.
沖縄について(もっと)知ろう!
Learning history will lead us to live better in the future.
歴史を知ることで、より豊かな生活を送ることができる。
余談
沖縄県には、沖縄科学技術大学院大学(通称 OSIT)という5年一貫制の博士課程を有する大学院大学があり、世界中からたくさんの学生が集い研究しています。2019年、質の高い論文数で世界の研究機関をランキング付けするNature Indexランキングにおいて、世界9位と評価されました(同ランキングで東京大学の順位は40位)神経科学、数学・計算科学、化学、分子・細胞・発生生物学、環境・生態学、物理学、海洋科学の7分野で研究が行われています。
元文部大臣で物理学者の有馬朗人(あきと)さんが、この大学院大学について次のようなことを語っているテレビ番組を観ました。
「OSITには意欲ある人たちがきている。みんなで相談して切磋琢磨し、どんどん伸びている。この沖縄でそれがやれた。今後、世界的に見ても日本の役割は非常に重要だ。中国のことを理解し、西洋やアメリカの文化文明をよく理解しているのが日本人の特徴だと私は考えている。世界の平和のために、日本が大いに頑張り、『科学技術立国』をさらに推し進めるべきだと思う。若い人たちに大いに活躍してもらいたい」「教育や科学は国家百年の計」
将来、皆さんの中から、このOSITで研究に携わり、人類のために活躍してくれる人が現れるのもそう遠くないのではないでしょうか!