113回生(2023年卒業)

高1 [2020.11.10]

京都大学ELCASレポート①

今回本校Ⅱ進コース高校1年生が2名※京都大学ELCASに選抜されています。

オンラインでの開催になっておりますが、大学での学びのその後も見据えた学びについて質問できるなど、大学の教授にしか聞けない話を聞け、さらに大学へのモチベーションを高めてほしいと思います。

以下受講生の日記です。ご覧ください。

今回京都大学えるきゃす物質エネルギー化学第1回目の講義を受けました。内容としては化学とは何かという根本的な話と、ヴァーチャルの実験動画を見てそこから考察できることを考えるという2段階構成でした。
まず、一つ目の化学とは何を学ぶ学問なのかという話の中で印象に残った点は炭素は他の原子とは違って、多数結びついても安定性を失わず安定した化合物を作ることができるという点です。これから先も新たな有機化合物が発見され応用されていくのだろうと思いました。
2つ目の実験ではフェニルスチレンの結合を変え、新たな物質を生成するという内容でした。実験はグローブボックスというアルゴンで満たされた機械の中で行います。理由は実験の際に加える触媒であるグラブス触媒という物質が空気に対して不安定であるからです。また、驚いた点は実験終了後も合成前と生成物の色が同じなのですが、紫外線を当てると生成物の方が青紫色に光るという点です。なぜこのような現象が起こるのかというと、物質が出す光エネルギーが実験の過程の中で変化したためだそうです。
最後のまとめ的な時間に時に大学院の受験科目について質問したのですが、化学専攻の場合、化学と英語しか必要ないとおっしゃっていて2科目しかないから楽そうですが、どれほど専門的なところまで聞かれるのだろうと思いました。

※京都大学ELCASとは2008年に理学部で高校生向けの「最先端科学の体験型学習講座」としてスタートしたELCASは、その後理系のみならず文系にもその分野を拡充し未来を担う世代の育成を行ってきました。2018年度からは東京キャンパスも開講、ELCASを発展させることにより、京都大学の教育理念である「対話を根幹とした自学自習」に基づいて主体的に学びを究めようとする高校生が高度な学術にふれる機会を拡大し、研究型大学ならではの次世代の育成を目的としています。

京都大学ELCAS第8期修了生の声

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