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[2023.6.1]

今月のうた・ことば

六月のことば
  打つ心あればうたるる世の中よ
   うたぬこころのうたるるはなし

 この歌は、『解説 二宮先生道歌選』にある「勝負の歌」と題されているもので、二宮尊徳先生が復興事業をしている際に、村内をさわがし邪魔をする村民がいましたが、彼も何かの用をなす有才であり、その才を称誉し任用すれば功を挙げる。彼は元来敵ではなかったというエピソードからできた歌です。内容は以下のとおりです。

疑って見れば犬もほえつき、愛して見れば尾を振って来る。敵は打とうとする手の中にある。歴史あって以来数千年、敵対心、勝負心、闘争を生活として来った人類は、これがために巨大な費用と労力と時間とを浪費して来た。この失費をあつめて一円融合の生活に資すれば、人類の幸福図り知るべからざるものがあろう。
 全世界は打つ心をもって世界をながめ、打たれない用心にこれ日も足らずである。外交も貿易も、己を利することに立脚しないものはない。わずかの交渉でも談判の勝利を形式的に得ようとする。打つと打たれるとの取引、それが世界的な大から一家の夫婦間にも見られる。利害得失勝負の人生、この煩悩が消除せられる一円観の世界を、この歌は明示している。

新年度がスタートして2か月が経過し、これから中学、高校ともに、総合体育大会が迫ってきています。自分の欲や利益のために、卑怯といわれるような手段は使わず、スポーツマンシップやルールに則り、正々堂々と勝負していきましょう。
また、定期考査も間近です。私生活を見直し、ゲームやスマートフォンの欲に負けることなく、自分に向き合い、気を引き締めて定期考査に向けて勉強し準備しましょう。

六月のことば

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