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[2022.2.1]

今月のうた・ことば

二月のことば

我が道は恕(おもいやり)をもって要(かなめ)とす

今年度も残すところあとわずかとなりました。この一年間で、みなさんは多くの人たちと関わり合いながら生活してきました。家族、クラスメイト、担任、クラブ部員、顧問、コーチ・・・、そういった人たちとどのように関わっていますか。また、どのように関わるべきなのでしょう。
『論語』に次のような言葉があります。

『子(し)貢(こう)問いて曰(いわ)く、「一言(いちげん)にして以(もっ)て終身(しゅうしん)之(これ)を行う可(べ)き者有りや。」
子(し)曰(いわ)く、「其(そ)れ恕(じょ)か。己(おのれ)の欲せざる所は、人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ。」』
子貢という人が、「人生を終えるまで行い続けていくべきものは何でしょうか」
と先生(孔子)に尋ねたところ、先生は、「それは恕(じょ)(思いやりの心)である。
恕(じょ)というのは自分が人からされたくないことは、人にもしてはならないということだ」と答えた。

ここで出てくる「恕(じょ)」とは「思いやり」、つまり「相手の気持ちになって考える」ということです。みなさんは日々これを実践できていますか。多くの人がある程度、実践できていると思います。しかし、機嫌が悪いときにトゲのある言葉を発してしまったり、親しい関係であるが故に汚い言葉を使ってしまったり…、そんな経験はないでしょうか。「自分がしてほしくないことは相手にもしない」これは当たり前です。逆に「自分がしてほしいことを相手にもしてあげる」「相手の気持ちを想像して行動する」といったことができると、自分の所属している集団がよりよいものになるのではないでしょうか。尊徳翁も人の気持ちを思いやる精神を大事にしてきたからこそ、多くの村々を救済し、また尊敬される存在になったのだと思います。報徳生もそんな思いやりのある、誰からも愛される存在になってくれることを願っています。

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