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[2023.2.1]

今月のうた・ことば

二月のことば
 昨日より知らぬあしたのなつかしや
          もとの父母ましませばこそ

この歌は、「昨日の父母なる天地の顔はよく見知っているが、明日はどんな新鮮な顔をした父母なる天地にめぐり合えるかと思うと、なつかしいきわみである」という意味の希望の歌です。
そして、「昨日は生きて来た追憶である。そのために今日があるのだから尊い過去であり、感謝の対象でもあるが、時にはまた失望し悔悟した過去でもあった。しかし、その喜びも不満足も取り返しのつかぬ清書であった。今日はその過去に基づき営々として努力を重ねているが、今日もまた昨日のように成功も不成功も相半ばする。そこでただ希望の前途に成功の光が輝くのが明日である。これはこれ常人の生きる心情である。」という想いが組まれています。
また、尊徳先生は百姓であったこともあり、「今日の努力は明日あらわれるので、明日はいつも期待され、楽しみに満ちた希望の日であり、その明日のよろこびのために、今日働く感激がわくのだ。」とも伝えています。
さて、今年度も残り少なくなってきました。日々の生活のなかでどれだけの人が明日以降に希望を抱きながら生活することができているでしょうか。アメリカの実業家であったサミュエル・ウルマンという人物が書いた詩に、「未来に生きるのが青年、過去に生きるのが老人」というものもあります。もちろん、過去を振り返ることも大切ですが、過去に縛られすぎず、明日や未来、将来の夢に向けて今日できる事を地道に行い、前向きに考えて生活してみてはいかがでしょうか。

R05+2月のことば

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