報徳教育部(今月のうた・ことば)

[2019.5.13]

今月のうた・ことば

五月のことば
         万象具徳
 どんなものにも よさがある どんなひとにも よさがある
 よさがそれぞれ みなちがう よさがいっぱい かくれてる
 どこかとりえが あるものだ もののとりえを ひきだそう
 ひとのとりえを そだてよう じぶんのとりえを ささげよう
 とりえとりえが むすばれて このよはたのしい ふえせかい
            (ふえせかい…様々な価値が生まれ増えて、世界が広がること)   

 二宮尊徳は、物や人の持っている「良さ、取り柄、持ち味」のことを「徳」として、その徳をうまく使って社会に役立てていくことを「報徳」とよびました。周囲の人やものなどから「徳」を受けたときには、自分のもつ「徳」を使ってこれに報いるというのが「以徳報徳」です。
 尊徳は、「あらゆるものに徳はある」と考えました。これを「万象具徳」といいます。この「万象具徳」の内容について、小田原の報徳博物館元館長の佐々井典比古さんは上記のような詩で表現しています。
 さて、みなさんはこの詩を読んでどう感じますか。入学、進級に際して新たなクラスとなり一ヶ月が経ちました。クラスの友達の「徳」を見つけることは出来ましたか?自分の「徳」に気づいてもらうことは出来ましたか?まだまだ隠れている相手の「徳」や自分の「徳」がこれから見つかるかも知れません。私たちは、周囲のあらゆるものから「徳」を受けてはじめて存在するので、この「徳」に報いなければなりません。報いるにあたって自分の良さ、特性を使って報いるのが「報徳」です。クラスの仲間一人ひとりの「徳」を大事にし、それぞれの持ち味を発揮して恩返しをしていきましょう。そうすれば、自分たちのクラスが「徳」で溢れた素晴らしい教室になっていくことでしょう。

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