報徳教育部(今月のうた・ことば)

[2017.11.6]

今月のうた・ことば

十一月のことば

 田の草はあるじの心次第にて
   米ともなれば荒地ともなる

尊徳先生の道歌の一つです。農家の方は田んぼ仕事、畑仕事に精を出し、その苦労の末、豊かな収穫へとつながります。暑い日もあるでしょうし、疲れて身体が重いときもあるでしょう。そんなときにも自ら心に鞭を打って農作業を怠りません。こうした努力によって私たちの食生活は支えられ、生活を維持できるのです。努力を怠れば育つはずの米も育たず、田んぼであった土地もすぐに雑草がこれを覆い、荒れ地となります。しかし、真心をもっていれば、きっと米は育つでしょう。
 そしてこの努力は農業に限ったことではありません。勉強や部活動、あらゆる活動においても同じことが言えると思います。何事もただやるだけではなく、しっかりと自分の考えや、揺るぎない精神・やる気をもって実践すれば、成功への道を一歩一歩進んでいくことになるでしょう。自らがコツコツ努力をすることによってのみ成長があり、成功があるのです。
また、私たちは様々な誘惑と戦いながら生きており、この誘惑に打ち勝って初めて物事を達成できます。自分自身の心に米を実らせるか、あるいはそこが荒れ地と化すか、それは自分自身の問題です。みなさんも大学受験や部活動での活躍、人それぞれ目標はあると思いますが、誘惑(最近ではインターネット等)に負けず自分を信じ努力をし続けてください。夢をつかみ取るのは紛れもなくあなた次第です。

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