年別アーカイブ: 2023年

七夕の放課後

学園生、七夕に何かを願うようなことはしない年齢となったかもしれませんが、教室前を歩いていると、某クラスの生徒たちの視線が一斉に私に向かってきました。教室の扉を開けて、入ってみると掲示板に小さな七夕飾りがあり、「校長先生も書かれませんか?」と声をかけてもらいました。銀色の短冊に何十年ぶりかで、願いを書きました。
私が学園内で常に願っているのは建学の精神にある内容なのですが、突き詰めていくと「生徒たちの希望が叶うこと」なのです。もちろん、地域社会の人たちから愛される報徳生であってほしいと願っていますが、それは学園で学び続けていれば、きっとそうなってくれると信じています。

そんな報徳生の七夕の放課後から
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自主学習スペース 蟻田記念館 金次郎STUDEO 下は西館図書館
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武道場では汗する剣道部員 柔道部員  いずれも中学生と高校生が同じ道場で
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体育館では中学バスケットボール部員と高校バスケットボール部員が同じアリーナで
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中学1年生の素読と授業

学園には、中学生も高校生も共通の取り組みとして、ショートホームルームの時間を使い、「素読」の時間があります。下は中1の素読風景です。代表生徒が前に出て、尊徳先生のことばを読み、続いてクラス全員で音読しています。時には先生が引っ張る形で進められる場合もあります。尊徳先生のことばを心にとどめて生活することで、今を生きる私たちが個人としてだけでなく、社会全体にしあわせをもたらすことを願い、取り組んでいる学園教育活動の一つが「素読」なのです。
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朝のショートホームルームで「素読」を見学した学級で理科の公開授業がありました。授業内容は「学園内に生息する植物の分類分け」の班による発表でした。学級を6つの班に分け、タブレットを使い班員が協力し合って資料作成したものを発表していました。分類分け発表の最後には「報徳の四季を彩る植物は何がいいか」という課題が付加されていたのですが、各班の個性が出ており、とても発表が楽しいものになっていました。「秋に紅葉があると素敵だ」という意見がいくつかの班から出されていましたが、実は「紅葉」の木、学園内にありますよ。探してみましょう。
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この発表を参観させてもらって、素敵だなとおもったことが2つありました。
1つ 各班発表後に、感想を述べている生徒が皆、発表者の頑張っているところを温かく発表していたこと。また、「〇〇を△△したら、もっと良くなったと思います」と仲間の成長を願うことばをスッと発表できていたこと。
2つ 教科担任の先生のことば「今日は皆さん、とてもよく頑張っていました。今日のように、学んだことを使えること、表現できることがとても、大切なんですよ」

 

余談)公開授業の最後に、教科担任の先生から「今後、生物の分類なども、今日と同じように、どこに視点を置くかで、様々な分類ができます。また、一緒にがんばりましょう」言葉がありました。
学園生の皆さんは、もうセミの鳴き声を聞きましたか?私は今年7月4日(火)午後4時過ぎに、蟻田記念館の前で初めて聞きました。そのことを放課後学習に向かう生徒と共有していると、その生徒が桜の木にとまっていたセミを捕まえて、私に見せてくれました。それが下の小さなセミです。
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そして、今朝7月6日(木)朝7時半過ぎ、学園東側武庫川河川敷サッカー広場を歩いていた時に、見つけたのが上の小さなカニです。
小さなセミ、小さなカニ、学園内や学園周辺にはこの他にどんな生物がいるでしょうか?
次回、中学1年生の理科の授業発表を楽しみにしています。

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“届けよう、服のチカラ”プロジェクトが始動しました。

 報徳学園中学校1,2年生のⅡ進コースでは、UNIQLOとGUが企画している“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに毎年参加しています。このプロジェクトは、着なくなった子ども服を集めて、世界の難民や国内避難民に届ける活動です。
 今回はその活動の1回目として、講師をお招きし、服の役割や難民の現状、SDGsについて説明をしていただきました。生徒たちも熱心に説明を聞いていました。
 10月の学園祭で子ども服を集める予定です。詳しい内容は後日お知らせいたしますので、ご協力よろしくお願いいたします。

1枚目

2枚目

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園芸部 花壇の手入れ

 西館入口とエレベーター横の花壇・プランターの手入れを行いました。夏の暑さに強いベゴニア・百日草・ポーチュラカを植えました。色とりどりの花が、部活や勉強を頑張る報徳生の心の癒しになればと思います。

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朝の学園

蒸し暑い朝、汗だくで登校してくる生徒
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生徒諸君は、週明けも元気なあいさつを交わしながら、登校しています。自転車で登校する生徒も、公共交通機関を使って駅から徒歩で登校する生徒も、いつもと変わらず学園で学でることを当たり前と考えることなく、学びつづけてくれていると信じています。なぜなら、学園で毎月初めに全校生徒で学ぶ報徳の教え「七月のことば」
何事も事足りて過ぎて事足らず 徳に報ゆる道のみえねば
から胸に届くものがあったと思うからなのです。

読書する生徒、タブレットの小テストに臨む生徒、紙ベースの小テストに臨む生徒
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報徳生は何事も当たり前と捉えず、今あることへの感謝の気持ちを失うことなく、学園生活を送っています。

余談1)先週末の豪雨で大きな被害が出たと報じられている大分県由布市、山口県美祢市。どこまで、気象予報が正確かつ迅速になっても、起こってしまう災害があります。私たちは、いざという時、その時の為に常に準備しておかねばなりません。

余談2)先日の某新聞コラムに井上陽水さんの「傘がない」を題材に報道の在り方が語られていました。
そこに「大きな問題を伝えつつも、世人をうつ『つめたい雨』を忘れない」と決意が語られると同時に、陽水さんが同詞集で「傘は平和や優しさだったりする」と語っているとありました。コラムの最後は「だから、ひとはよく、傘を忘れるのか。忘れて、失って、それからいつも、しまったと悔やむのか。ああ、傘がない」と締めくくられていました。
高校時代、よく口ずさみました。こんなに深く考えることもなく。
 
 

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バスケットボール部 令和5年度第43回西宮市中学校総合体育大会

第76回バスケットボール競技大会

日時 令和5年6月25日(日), 7月1日(土), 2日(日)

6/25(日)@西宮市立深津中学校
2回戦 報徳学園 90 – 27 甲陵

7/1(土)@西宮市立上ヶ原中学校
3回戦 報徳学園 82 – 28 浜甲子園

7/2(日)@西宮市立中央体育館
準決勝 報徳学園 71 – 16 今津
決 勝 報徳学園 82 – 36 浜脇

最終結果:優勝(3年連続3回目)

 市総体は優勝することができました。2週後から始まる阪神総体に向けて、さらに高めていけるように頑張りたいと思います。引き続きご声援よろしくお願いいたします。

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写真②

数学研究部 活動報告

部員が増えて、高校1年生2名、高校2年生2名、高校3年生3名になりました。中学生大募集中です。
写真は、部員が部員でない生徒に積分の計算を教えている場面と高校2年生の部員が1年生の部員に数学を教えている場面です。
今後、学園祭の展示発表も予定しています。

毎週月、金曜日の放課後に16:30~19:30まで活動しています。部員大募集中です。よろしくお願いします。

写真②

写真①

水泳部 令和5年度 第43回西宮市中学校総合体育大会水泳競技大会

日時  2023年7月1日(土)

会場 西宮市立西宮東高等学校

結果
50m自由形
     植嶌 峻平 45.51
     森  祐磨 50.25
100m自由形
 第3位 和田 悠希 1:03.42
     植嶌 峻平 1:51.16
     森  祐磨 1:53.11
200m自由形
 第2位 美崎剣志郎 2:14.43
400m自由形
 第2位 美崎剣志郎 4:44.44
     宇都宮 翔 7:01.72
1500m自由形
 第3位 髙橋  瞬  21:25.60
 第7位 宇都宮 翔  27:57.20
100m背泳ぎ
 優 勝 和田 悠希 1:10.89
 第5位 上谷 悠人 1:24.75
200m背泳ぎ
 第4位 上谷 悠人 3:05.81
100m平泳ぎ
 第3位 藤原 悠翔 1:19.03
200m平泳ぎ
 第2位 藤原 悠翔 2:52.95
100mバタフライ
 第3位 古髙 輝希 1:04.70
200mバタフライ
 第4位 古髙 輝希 2:31.06
400m個人メドレー
 第4位 髙橋 瞬  5:50.08
第6位 川本 遼汰 6:11.89
4×100mフリーリレー
 第2位 美崎剣志郎・藤原悠翔・髙橋瞬・古髙輝希 4:05.46
4×100mメドレーリレー
 第2位 和田悠希・藤原悠翔・古髙輝希・髙橋瞬 4:33.87

 男子総合 第2位

 優勝を狙って挑んだ西宮市中学校総体でしたが、結果は残念ながら2位となってしまいました。少人数のため、1人1人が1つでも順位を上げることが必要不可欠です。懸命に泳ぎましたが、一歩及びませんでした。チームの総合力を上げなければいけないと痛感した大会となりました。この経験を活かしてこの夏練習に励みたいと思います。
 ご声援ありがとうございました。

市内写真s

七月のことば ホームページ掲載用s

今月のうた・ことば

七月のことば
 何事も事足り過ぎて事足らず
  徳に報ゆる道の見えねば

尊徳先生の道歌の一つです。携帯電話、メール、インターネットが急速に普及し、居ながらにして瞬時に情報を交換できるようになりました。高速道路網や鉄道網の整備が進み、空路による輸送も高速化・大量化に拍車が掛かっています。24時間営業のコンビニやファーストフード店があちらこちらにできて、私たちの生活はますます便利になります。尊徳先生の生きた江戸時代にはもちろん電話もなければ人間が空を飛んで海を渡ることなど考えられませんでした。衣食住満ち足りて、この後何を私たちは求めるのでしょうか。
 人は現在の生活環境が全て当然だと考えて、「まだ不足だ」「まだ不満だ」と訴えることがよくあります。たとえ、天地、社会、親等に対して恩を感じたとしても、その徳を知り、それを尊敬する人はなかなかいません。色々な出来事があっても、現在こうして無事に生きて生活していることを、今の自分として尊重し、それを基礎として、分度をわきまえた生活を計画し、営んでいけるのであれば、必ず今以上の心豊かな生活が送れるようになるでしょう。天から授かったこの命、親から授かったこの身体、様々な人の努力によって作られた様々なものによって、また、無数の動植物の命を食事としていただいて私たちは命をつなぎ、生活を維持しています。ここに恩を感じ、「徳」として尊敬することが「報徳」の出発点です。私たち人間にはすばらしい可能性、すなわち「人格」があります。だとすれば生物や人々の努力によって作られるもの、つまり万物には「物格」があるべきでしょう。
 私たちは利便性を追求する中で多くのものを失い、かけがえのない地球環境にも悪影響を及ぼしています。あれもほしいこれもほしいという前に、また現状に不満を述べる前に、万物が有する物格に恩を感じ、感謝の気持ちを忘れずに生活を送ってほしいと思います。

七月のことば ホームページ掲載用s

明日から令和5年後半スタート

早いもので、今日6月30日で今年半年が終わります。明日から後半がスタートとなります。
学園生諸君、年の初めに立てた抱負はいまどんな状況にありますか?
「達成されつつある」とこの半年を振り返ることができる人は、引き続き目標達成に向けて歩みをつづけるでしょう。
「もう一度、考え直さねばならない」「新たな課題に直面している」など、今一度目標達成に向けて、検討し始めている人もいるかもしれません。
 特に、高校Ⅲ年生は、今週初めに実施された記述模試の出来も気になるところでしょう。高校Ⅱ年生は、本日進路選択説明会がありますね。
 進路決定が目前に迫っている生徒諸君だけでなく、すべての生徒が、この半年目標に向かって歩んできたはずです。今日明日だけで、何かが大きく変わるわけではないでしょう。
 それでも、報徳生諸君には節目節目で自らを振り返る機会の一つとして、今日6月30日という日を捉えてほしい。
 明日、令和5年後半スタートの朝が土砂降りとなろうが、「さあ、ここからまた新たな気持ちで頑張るぞ」と雨にも負けない清々しい表情で登校してくれることを期待しています。

余談)今週初めの朝7時過ぎ
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私「おはよう」
生徒「おはようございます」
私「考査後の提出物ですか?先生を待っているんですね」
生徒「はい」
入学後、初めての考査を経験した中学1年生だと思います。「考査後の提出物を手渡すため為に、こんなに早く登校しているのは、提出日に間に合わなかったから?訂正して提出し直しているから?」と頭の中をよぎった言葉を飲み込み、「早くから登校して、大変だね」と声をかけるに留めました。考査の結果も大切ですが、私は現職のころ、日頃のノートとテスト直しに、生徒の誠実さと成長を実感していました。