[2016.5.6]
五月のことば 三つの実践 翁曰く、我が道は勤倹譲の三つにあり。 勤 場を清める 倹 時を守る 譲 礼を正す 寛政3年(1791)、南関東を襲った暴風雨により酒匂川が氾濫し、二宮家所有の田畑が全て押し流…続きを読む
[2016.4.7]
四月のことば 報徳敬物 徳にむくゆる心をもって 物は大事に始末よく 4月になり新年度の始まりと共に学園も多数の新入生を迎えました。在学中には様々な機会を通して報徳のおしえを理解し、身につけ、そして実践していただきたい…続きを読む
[2016.3.7]
3月のことば 奥山は冬(ふゆ)季(き)にとぢて雪ふれど ほころびにけり前の川(かわ)柳(やぎ) 寒さもやわらぎ、いよいよ春めいた様子が見られるようになってきました。今月の言葉に選んだ歌は、春の訪れを詠ん…続きを読む
[2016.2.4]
二月のことば 人道は勤るを以て尊しとし、自然に任ずるを尊ばず。 『二宮翁夜話』 田畑には米や麦、茄子といった農作物と共に、雑草や害虫も育ちます。それは雑草や害虫を含め…続きを読む
[2016.1.8]
1月のことば 不二の山のぼり詰めたる夕べには こころの宿に有明の月 新年の風物として、今月は富士山にちなんだものを取り上げました。富士山は、古くは「不尽」「布士」「不自」などの字があてられてきましたが、797年に…続きを読む
[2015.12.1]
十二月のことば あせわずおこたらず 昔の木の実、今の大木、今の木の実、後世の大木なる事を、能々(よくよく)弁(わきま)へ(え)て大を羨(うらや)まず、小を恥じず、速やかならん事を欲せず、日夜怠らず勤るを肝要とす。…続きを読む
[2015.11.4]
11月のことば 世の中は捨てあじろ木の丈くらべ それこれともに長し短し この歌は、ことわざで言うところの「帯に短し襷(たすき)に長し」です。『二宮翁夜話』では、尊徳先生が神道、儒教、仏教それぞれの長所と短所を考えてみたと…続きを読む
[2015.10.9]
十月のことば 三才の徳 我が道は天地人三才の徳に報いるにあり。 報徳講話の授業等で「恩を受けると、どうしますか」と尋ねると、ほとんどの生徒が「恩返し」と即座に答えてくれます。とても嬉しいことです。「恩」を「徳」と…続きを読む
[2015.9.24]
九月のことば まき植ゑて時に耕しくさぎりてみのり待つ身は楽しかりけり 稲穂も色づき、今年も実りの季節がやってきました。この歌はそのまま読めば、その実りを喜ぶ歌です。まく、植える、耕す、くさぎる(草刈り)と、日々の仕事を怠…続きを読む
[2015.8.8]
八月のことば 日々日々に積もる心のちりあくた あらひながして我をたづねん 人間はともすれば楽な方へ楽な方へと流されます。楽しいことがあると自分のなすべき事も後回しにして楽しみを追求し、してはいけないとわかっていても自分が…続きを読む